11月24日(日)の防災訓練において、山下防災士が能登半島の地震と豪雨の災害ボランティア体験談を報告してくださいました。
熱のこもった体験談は、ライブで聴くのが一番です。
協調したいポイントがメリハリ付きで伝わってきます。
まとめましたので、ご一読ください。
1. 能登半島地震被災地支援活動報告
【期間】
2024年1月5日~7日
【経緯】
- 1月1日: 地震発生
- 1月2日: 現地の知人に連絡 → 安否確認、支援可能か問合せ → 回答待ち
- 1月3日: 支援要請あり → 友人等に呼びかけて物資の収集・調達開始
- 1月4日: 支援準備 → 現地に向け出発
- 1月5日~7日: 輪島市中心部で物資の配達、避難状況及び支援状況の調査
【印象に残った点・わが町の地域防災に活かすべきこと】
- 被災者への平等な支援の必要性と難しさ
- 支援が集中しやすい目立つ避難所と、支援が届きにくい小規模避難所の差。
- 本当のニーズへの対応の難しさ。ニーズは刻々と変化するため、事前準備と予測が不可欠。
- 多様な避難形態への配慮
- 簡易避難所、自宅避難、車中泊、孤立集落などへの支援の必要性。
- 地元の住民自身の対策も重要。
2. 能登半島地震及び豪雨災害 被災地支援活動報告
【期間】
2024年11月9日~10日
【経緯】
- 9月21日~23日: 豪雨災害発生
- 11月9日 (10:00~15:00): ボランティア参加 → 泥の掻き出しを担当
- 11月10日 (10:00~15:00): 継続作業
【印象に残った点・わが町の地域防災に活かすべきこと】
- 自然の重複災害の脅威
- 地震被害に加え豪雨災害による追い打ち。
- 被災者の生活復旧の長期化。
- 想定外の危険
- 川がせき止められて発生したダム状態 → 濁流による被害。
- 水辺以外の場所でもリスクの存在。
3. これから災害が起きたとき、被害を小さくするための備え
- 衛生環境の確保
- 簡易トイレやし尿処理キットを優先的に備蓄。
- 水の要らない清潔グッズ(歯磨きセット、ウェットティッシュなど)。
- 快適な寝床の確保
- クッション性・断熱性を備えたマット類の備蓄。
- 車中泊や劣悪な環境下での健康リスクの軽減。
- 非常時の食事の充実
- 保存食だけでなく調理可能な器具や燃料も備蓄。
- 一辺倒でないバリエーションある食事の提供。
4. 備蓄についての考え方
- 優先度を考慮した備蓄
- 被災者の年齢層や男女比を考慮してニーズを想定。
- 共助ネットワークの形成
- 地域住民の物資の持ち寄りを促進。
- 災害時に役立つ品物や協力体制のリスト化。
- 地域特性に応じた防災計画
- 地元の繋がりを活かした現実的なアイデアを取り入れる。
- 「自分たちの町を自分たちで守る」という意識の醸成。