文化講演会「岡山弁はおもしろい」開催報告
7月6日(日)、美川公民館にて文化講演会「岡山弁はおもしろい」を開催し、地域内外から計19名の皆さまにご参加いただきました。身近なテーマということもあり、地元からの参加が多数を占め、地区外からは2名の参加でした。
講師には元中学校教員の長尾人志さんをお迎えし、大きくはっきりとした声で進行。会場の広さとちょうどよい人数が相まって、最後列までよく聞こえる聞きやすさでした。長尾さんが昭和期に矢掛町内で収集した方言テープをはじめ、以下のような多彩なテーマを資料にまとめて解説してくださいました。
1.
方言収集の経緯と昭和期のテープ記録
2.
動植物・農具など生活語彙の方言
3.
幼児に向けたかわいい岡山弁
4.
「アイ→エー」「オイ→エー」など発音変化の法則
5.
ユニークな言い回し・フレーズ集(「アシタ―」「ドガーナ」等)
6.
全国的に有名な岡山弁(「オエン、ボッケー」など)
7.
敬語表現のバリエーション(「ハヨーシネー」ほか)
8.
古語として残る岡山弁(「イヌル」「オトデー」など)
9.
アクセントの特徴と聞き取りポイント
10.
方言を使った簡単な言葉遊び …など全17項目
参加者からは「子どもの頃に聞いた祖母の口調を思い出した」「アクセントの違いが新鮮でおもしろい」といった声が寄せられ、会場は大笑いと大盛り上がりに包まれ、終始和やかな雰囲気で進行しました。
最後に長尾さんから「岡山弁は暮らしの知恵と人のぬくもりを伝える大切な文化財。ぜひ次世代にも残していってほしい」とのメッセージをいただき、盛況のうちに終了しました。配布資料は当日の講義ポイントを網羅した充実のレジュメですので、ぜひご家庭でも読み返してみてください。
ご参加くださった皆さま、そして講師の長尾人志さん、ありがとうございました。次回の講座もどうぞお楽しみに!